熱中症 予防法 応急処置

熱中症の予防法

熱中症のイラスト

熱中症とは、人が本来持っている体温調節能力が機能しなくなり、体に支障をきたす病気です。
子供からお年寄りまで誰でも発症する病気で、命に関わることもあるので、未然に予防しておくことが大事です。
子供の場合は暑さに慣れることも大事ですから、熱中症が怖いからといってずっと室内にいると、少しの気温の上昇で熱中症になってしまいます。
適度に屋外で遊ばせることを心掛け、その際はしっかり見守ってあげましょう。

熱中症予防5つのポイント

体調管理
睡眠・食事をしっかりとり、できるだけ疲労を体に残さないこと。

体調がすぐれない時は、なるべく日中の外出はさける。

外出時の服装
通気性がよく、かつ汗を吸収しやすいものを着る。素材でいうと綿や麻など。

なるべく体の熱を放散できるものを選びましょう。
色は熱を吸収する黒いものより、反射する白いもののほうが良いとされています。
また帽子を被るのも有効です。

水分補給
のどが渇く前に前もって水分を取ることが大事です。

特に、起床後・運動時とその前後・入浴の前後・就寝前は必ず水分補給するようにしましょう。
1日に摂取すべき水分量は約2.5リットル。うち飲料として飲む水分は約1.5リットルです。
しかし発汗量が多い夏などは取るべき水分量は増えます。
一度に大量に飲まず、頻繁にすこしずつ飲みましょう。

塩分補給
汗をかくと水分とともに塩分も喪失します。水分だけ取っていると体内のナトリウム濃度が低下するので、塩分も取るようにします。

スポーツドリンクなら水分とナトリウムを同時に補給できますが、糖分の過剰摂取になるので水で薄めます。
糖分の過剰摂取はペットボトル症候群の危険があるので注意しましょう。

ペットボトル症候群|原因・症状とその治療法

声かけ
子供やお年寄りは体力が低く熱中症にたいする意識も希薄です。

周りの大人が注意して見てあげないといけません。
環境省では「熱中症予防声かけプロジェクト」を唱え、国民に熱中症予防を呼びかけています。
家族が遠く離れている場合などは、電話やメールで声をかけてあげましょう。

環境省熱中症予防声かけプロジェクト

 

熱中症の応急処置

熱中症の症状には、体がだるい等の軽症のものから、熱けいれんや熱射病などの重症のものまでさまざまです。

熱中症の基本的な応急処置

まずは基本的な対処法を覚えておきましょう。
  1. 日蔭や冷房の効いた室内に移動する
  2. 足を高くして仰向けに寝かせる
  3. 着ている服をゆるめる
  4. 冷たいタオル等で体を冷やす
  5. 水分を補給する

意識があり、自分で水分が補給できる状態なら、上記の応急処置で回復できるでしょう。

筋肉がけいれんしている場合(熱けいれん)

上記の応急処置の際、飲む水を生理食塩水(0.9%の食塩水)にして飲ませます。

けいれんしている個所をマッサージしてあげましょう。
これらの処置で回復しない場合は救急車を要請します。

熱射病

意識がない、あっても言動がはっきりしない、自分で水分が補給できないなどの状態は熱射病の危険があります。

意識がない状態で水を飲ますのは危険です。
ただちに救急車を呼ぶなどして医療機関に運びましょう。
待っている間はとにかく体温をさげることを優先し、体に水をかけたり首筋や太ももの付け根を氷で冷やすなどします。
熱射病は死の危険性があるので、現場での応急処置が予後を左右します。
できるだけ早く医療機関に運び、意識の回復に努めなければなりません。

回復後も安静に

熱中症は、体温が通常に戻っても抵抗力が低下している場合があります。

翌日も体力の回復に努め安静にしておくべきです。

 

熱中症は適切な対処法を学んでおけば未然に防ぐことができ、たとえ発症しても悪化を回避できます。
予防法としてはまず直射日光を避け、水分を十分に補給すること。昼間作業をするときは適度に休憩を取り、体力が落ちないよう食事をしっかりとりましょう。
万が一熱中症を発症した場合は、日蔭に移動し衣服をゆるめ、体温を下げるように努めましょう。冷たいタオルなどで体を冷やすのも有効です。
水が飲めるようであれば水分補給をさせ、もし自分で飲めないような重い症状の場合は速やかに医療機関に搬送することを第一に考え、無理に水を飲ませることは危険です。
熱中症の症状としては、めまいや吐き気など比較的軽度なものですむこともありますが、意識障害を引き起こす場合もあるので早めの処置がなによりも大事です。
自分の体はもとより、まわりのお年寄りなどにも気を配ってあげ、もしも該当するような症状を見かけた時は適切な処置が取れるようにしてあげましょう。